基本の調味料「さ・し・す・せ・そ(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)」と同じくらい、家庭でよく使う調味料の「みりん」。
身近な存在ではあるものの「みりん風調味料との違いは?」などと質問されると、答えに迷ってしまう方もいらっしゃるのでは?今回はみりんの定義についてご紹介します。
みりん(味醂)とは
みりんとは、「もち米、米麹、焼酎またはアルコール」を原料として醸造されたものです。酒類調味料なので、本物のみりんは酒類販売免許のあるお店でしか売ることができません。
酒税法には、アルコール分も明確に定義されています。
十一 みりん 次に掲げる酒類でアルコール分が十五度未満のもの(エキス分が四十度以上であることその他の政令で定める要件を満たすものに限る。)をいう。
イ 米及び米こうじに焼酎又はアルコールを加えて、こしたもの
ロ 米、米こうじ及び焼酎又はアルコールにみりんその他政令で定める物品を加えて、こしたもの
ハ みりんに焼酎又はアルコールを加えたもの
ニ みりんにみりんかすを加えて、こしたもの出典元:酒税法 第三条
現在では「みりん風調味料」というアルコール分をほとんど含まない調味料が誕生したことで、【みりん=アルコール】というイメージがない方もいらっしゃるかと思います。ですが、みりんは戦国時代の頃から飲用として楽しまれていました。みりんは、甘い高級なお酒として浸透し、やがて、調味料として使われるようになったそうです。
みりんの特徴
「本みりん」とも呼ばれる「みりん」は、「本直し」や「みりん風調味料」と何が違うのかご説明します。
みりん(本みりん)
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本直し
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みりん風調味料
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区分
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酒類調味料
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リキュール
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食品
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酒税
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課税
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課税
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非課税
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アルコール度数
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約14%
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約22%
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1%未満
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原材料
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もち米、米麹、焼酎もしくは醸造アルコール(糖類)
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もち米、米麹、焼酎
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水あめなどの甘味料、米、米麹、調味料、酸味料など
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本直しは、みりんに焼酎を加えることで、アルコール濃度を高めたものです。みりんは酒類調味料ですが、本直しはリキュールに分類されます。
また、みりん風調味料は、アルコール度数1%未満であり、水あめなどの甘味料を添加したものです。酒類販売免許がなくても販売することができます。みりんに比べて低価格で購入できますが、発酵食品であるみりんのメリットを全て享受することはできません。
それぞれの特徴を把握して、みりんを購入する際の参考にしてみてくださいね!
日本発酵文化協会認定 発酵マイスター。白みりん発祥の地・流山のmachiminと出会い、もっとたくさんの人に発酵食品であるみりんの魅力を広めていきたい!と「本みりん研究所」を立ち上げる。現在育休中の一児の母。
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