流山ご当地みりん食パン ―地域を盛り上げるパンとは?

流山みりん食パン みりんプロダクト開発記録

2022年、ブーランジェ(パン職人)として新たにお店を構えた佐藤崇裕さん。技術を高めるだけでなく、地域を盛り上げるパン作りにも力を注ぎ、「美味しいパンが地域に明るさをもたらせる」と信じて活動を続けています。そんな佐藤さんが手がけるのが、「流山ご当地みりん食パン」。今回は、その誕生秘話やこだわりを伺いました。

佐藤崇裕
佐藤崇裕

Pain aux fousの2代目シェフを経て、家業の佐藤ベーカリーを手伝いながら、2020年よりPain et Sucreを始める。パン屋の枠にとらわれずにお菓子や料理なども日々研究を重ね、理想の味を追求している。おいしいパン屋さんが駅前にあると地域が明るくなるという話に共感し、machiminと「みりんベーカリー(仮)」を模索中。Fonterra Grand Prix 2020 ブレッド部門最優秀賞受賞

 

みりん食パンとは?

本みりんを丁寧に煮詰めて作ることで、ほんのり感じる優しい甘みと、もちもちとした食感が楽しめる「みりん食パン」。砂糖や卵を使わずに作っています。

そのまま食べるのはもちろん、トーストすると周りはサクッと中はふわふわ食感が楽しめます。 チーズやハムなどの塩気のある食材にも、フルーツやジャムなどの甘い食材にもよく合う、飽きのこない優しい味わい。お子様からお年寄りの方まで安心してお召し上がりいただけます。(みりんを煮詰める工程で、アルコール分はほぼ飛んでいます。)

流山みりん食パンパッケージ

みりん食パンの開発・こだわり

近年の食パンブームでは、砂糖やハチミツなどで甘みをしっかり付けた高級食パンが増えていますが、それらをご当地のみりんに置き換えてやってみるとどうなるか、というのが当初の興味でした。実際の試作品は予想通り、穏やかで優しい甘みでした。一方驚きがあったのは食感です。翌日、翌々日も変わらず、しっとりもちもちとした弾力のある食感が楽しめました。

みりん食パンへの声・展開可能性

お土産向けの食パンとして、観光案内所でもある「machimin」で隔週販売していましたが、日常使いの食パンとしても好評でした。みりん食パンのファンが少しずつ増えている手応えを感じ、日々製造量を増やしています。

基本のみりん食パンにレーズンを加えることで味のバリエーションを広げるだけでなく、粒あんやカボチャあんを包んだあんぱんなど、もちもちの生地を活かした商品展開をしています。

みりんレーズン食パン 

今後は、地域の季節野菜をトッピングしたり、自家製あんを包んだりと、食パンの生地を「プラットフォーム」のように捉えて展開できれば面白いなと思っています。

 

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