コロナ禍と本みりん研究所。バッターボックスに立ち続けるということ。

みりん研究員活動記録

本みりん研究所は、machimin1いうコミュニティスペース兼観光案内所にある菓子製造所を拠点として活動し、「流山らしいお土産」のみりんクッキーやみりんビスコッティを中心に様々なお菓子を開発・製造・販売をしてきました。そしてその利益で活動資金を賄ってきました。

コロナ禍、本みりん研究所に何が起きたか。観光客はいなくなり、売り場が閉店になり、研究員は自宅待機になりました。何より、世の中全体が戸惑ったのですから、もれなく研究員も思考停止気味で、まずは各自の生活の立て直しをしていました。

2020年4月 バッターボックスに立ってみる

自宅にこもり、いつまで続くのか、何をすればいいのか分からないまま2〜3週間経ち、自ら新しい日常を模索しました。そして出した答えは、「とにかく今出来ることをやってみる」ということでした。ただ、それだけの気持ちでした。それまでは内祝いや手土産など、対象を限定した詰め合わせを用意していましたが、この機会に季節に合わせた商品は何が出来るか考えてみました。(納期が決まっている商品開発に挑戦です。)

直近の季節イベントは母の日だったので、母の日ギフトを検討開始。お花をモチーフに試作を重ね、自分たちがもらって嬉しいもので、かつ、送りやすいもので、かつ、作りやすいもので、必死に頭と手を動かし始めます。

バラの形のクッキー

ピンク色のマシュマロ

リンゴをお花の形にしてのせたマフィン

マフィンを置くと花束になる台紙

マフィンを置くと花束になる台紙

手描きのメッセージカード

精一杯、今自分たちが出来る事を詰め込んで。


カゴに詰め合わせ、発送。


カゴに詰め合わせ、発送。

初めての通販で、配送する時に必要な情報、その管理の仕方、どの配送方法がいいのか、どこで配送できるのか、運用や仕組みなどを探りながら無事配送しました。

一度止まったものを再度動かすには相当なエネルギーが必要でした。試作までで結構大変だったにもかかわらず、特にバラのようなりんごマフィンは手間がかかり生産性は非常に悪く、はじめての通販用に資材を一式購入して在庫を抱え売り上げと経費が相殺となりました。「こんなにジタバタして何をやっているんだろう?」と疑問は膨らむばかり。

ただ、頭と手と心は復活傾向でした。

母の日ギフトを配送する前に、すでに「次やるならここを改善しよう」「父の日までには時間があるのでもう少し余裕をもって準備できるね」といった前向きな声が出てきました。

2020年5月 分からない中で掴んだもの

コロナ禍をせっかくの機会と捉え、「ステイホームをより良いものに出来るギフトにしたい!」と、父の日ギフトを考えました。おうちバーのコンセプトで、子どもが家でお父さんに何かをふるまう体験をイメージして作ったのは、レモン、ジンジャー、コーラの3種類の砂糖不使用みりんシロップと、それを楽しむ為のみりんレシピブックです。

シロップのレシピはすでに完成していましたし、宣材写真を早めにとって広報を丁寧に行うことができました。そして必要な情報も分かっているのでアンケートフォームを用意し管理しやすくなりました。配送コストが安くなる条件を鑑みて梱包もでき、配送自体もスムーズに対応できました。さらに電子マネーも取り入れられました。

何より、アイデアをだしあう余裕も生まれていたので、楽しんでいただきたいという気持ちを初のみりんレシピブックにすることができました。(実はここでの経験がその後、出版につながることになりました!)

一旦停止してから動き出した母の日ギフトと比べると、格段に軽々とこなせているのを実感しました。

バッターボックスに立ったからこそ、取り戻せたこと、進んだことがあります。そしてバッターボックスに立ち続けたからこそ、「チャンスが訪れる」「応援してくれる人が現れる」ということも気づくことができました。今楽しく本みりん研究所の活動ができることに感謝しています。

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