【machimin・流鉄壁画プロジェクト】海外アーティストさんに「発酵みりんごはん」を提供しました!

みりん研究員活動記録

2019年10月〜12月の約2ヶ月間で、本みりん研究所を運営するmachiminが実施した「流鉄壁画プロジェクト」。英・壁画ペイントアーティストClare Wallis(クレア・ウォーレス)さんらが来日されて、約100mの赤錆トタン壁をアートとコミュニティの力でアップサイクルしました。(詳しくはこちら

本みりん研究員・黒田は、この壁画を制作する間、週に1度・3日分のお昼ごはんを提供させていただきました。今回はその内容をご紹介します。

白みりん発祥の地・流山の「みりん」を使ったメニューを考案!

クレアさんは、プロジェクト期間中、実際にまち歩きしてみたり、まちの人とお話ししたりして、流山を体感しながら壁画の制作を進めました。そして、食でも「流山を体感してもらえるよう、白みりん発祥の地らしく、みりんを使ったごはんを食べていただきたい」ということでmachiminオーナー・手塚より依頼を受けました。

この依頼を受けて、毎回、必ず1品以上にみりんを使ったメニューを考案。さらに、発酵食品全般が日本の伝統的な食文化を伝えるのに最適だと思い、味噌、塩麹、甘酒など発酵調味料をふんだんに取り入れた「発酵みりんごはん」をテーマに作ることにしました。

「発酵みりんごはん」のメニュー&感想

ここでは、実際に提供した「発酵みりんごはん」のメニューや感想を一部ご紹介します。

10/18 FRI

Curry and rice

With mirin Rakkyo

Fermented dressing salad
(dressing contains carrots, onions, oil, vinegar, salted koji and mirin)

海外では日本のカレーライスが珍しいという話題が出たこともあり、あえて市販のカレールーを使ったカレーライスとみりんを使って漬けたらっきょう、塩麹やみりんで味付けしたドレッシングのサラダをご用意しました。クレアさんは「I ate for the first time.(らっきょうを食べたのは初めて)strange , but tasty(馴染みがないが美味しい!)」とのことで、完食してくれました。

10/19 SAT

Yellowtail teriyaki
(Mirin,Soy sauce)

Pickles
(Mirin)

Wakame and cucumber vinegar
(Mirin,Vinegar)

Miso soup
(Miso)

みりんの照りを活かした「ぶりの照り焼き」や味噌玉で手軽に飲める「味噌汁」をご用意しました。ぶりは初めて食べたそうですが「The yellowtail very delicious!(とても美味しい!)」と気に入ってくださいました。また、味噌汁も好きなようで、味噌の作り方が気になっており、このランチを作る期間中に味噌玉と味噌作りのワークショップを開催することにしました。

11/22 FRI

Japanese Sandwich
(Teriyaki chicken with mirin , Seaweed , Lettuce , Egg etc.)

Green tea pudding
(Mirin)

海外でもお馴染みのサンドウィッチですが、海苔や発酵調味料を使うことで和風に仕上げました。また、デザートには、クレアさんが好きと言っていた抹茶味のプリン。砂糖不使用で、みりんで甘みをつけました。クレアさんは「My new favorite sandwich. I Like the idea of seaweed and kimuchi sandwich. (私の新しいお気に入りのサンドイッチ。私は海藻とキムチのサンドイッチのアイデアが好きです。)」と気に入ってくれました。ちょっと前に流行っていたわんぱくサンドの説明(食べにくいけど、美味しい!)をしながら、盛り上がりました。

味噌玉&味噌作りワークショップ

クレアさんが気に入ってくれたお味噌汁(味噌玉)。それがどんな風にできるのか実際に作ってみよう!ということで、ワークショップを開催しました。自分好みの材料を選びながら、楽しんで作っていました。「It felt like making little chocolates, but better as these won’t rot your teeth, make you fat and will probably make you healthier.What a treat! (チョコレートのトリュフ作りに少し似ているけれど、歯も悪くならないし、太らない。むしろきっと健康にしてくれる。なんて素敵!)」とご感想。

そして、別の日には、念願のお味噌作りワークショップも開催。たくさんの方と一緒にわいわい楽しみながら、お味噌作りをしました。そしてクレアさんは、大豆以外の味噌作りにも興味を持ってくれて、「ロンドンでえんどう豆のお味噌を作りたい!」と言っていました。ロンドンでのお味噌作りが実現されると良いな、と私も楽しみに願っています。

流鉄壁画プロジェクトで「発酵みりんごはん」を提供して

「約2ヶ月間、毎週のようにみりんを使ったごはんを作るなんて、大変!?」と思うかもしれませんが、実は、みりんは和食だけではなく、洋食にもスイーツにも使える万能調味料!一般的には、みりんを入れないレシピでも、あえてみりんを使うことで旨味や甘味がつくので、予想以上にみりんを使ったごはん作りは大変ではありませんでした。「あれにも!これにも!入れてみよう!」と結果的に、ほとんど全ての品にみりんを使うことができ、私自身もみりんの更なるパワーを感じました。

そして、何よりも、「100mの壁をたった2ヶ月で描くクレアさんに、喜んでもらいたい。元気になってもらいたい。」「machiminに集まる人々との交流の時間を楽しんでもらいたい。」そんな思いでごはん作りをしていました。彼女がペイントしている様子を見たら、私のできることはとてもとても微力なことだったのですが、アートに無縁だった私にとってお昼ごはんを作ることで関われることは非常に嬉しかったです。そして、様々な思いでmachiminに集まってきた方々とごはんの場で生まれるコミュニケーションがとても楽しく、そんな場作りが好きであることも実感しました。クレアさんを始め、共に時間を過ごしたみなさま、ありがとうございました!

そして、ここまで興味を持って読んでくださった方へ。ぜひ、この巨大壁画を見に流山やmachiminへ遊びにきていただければと思います。実際に見てみると、絵が今にも飛び出てきそうな迫力!生きているみたいなすごいパワーを感じていただけるはずです。

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