先日、東武百貨店船橋店で開催された発酵食マルシェ。本みりん研究所を運営するmachiminは、初めて、カフェ(イートイン)を行い、日替わりでみりんスイーツを販売しました。5回にわたって、そのメニューを開発したみりん研究員たちが、商品についてやその時感じたことをご紹介しています。
第2回目の今回は、4日目の日替わりメニューを担当した黒田さんです。
発酵食マルシェに参加しようと思ったきっかけは?
発酵マイスターとして、みりんが発酵食品であることや料理の調味料以外にも活用できることをお伝えしたく、参加させていただきました。
発酵食マルシェで販売した商品は?
砂糖・卵・牛乳不使用の「みりんプリン」です。プレーンと抹茶の2種類の味を作りました。
商品が出来上がるまでのプロセスや考えたことは?
「みりんでこんなものが作れるの?」という意外性を伝えたいと思い、みなさんが一度は食べたことがある定番スイーツのプリンを作ることにしました。通常、砂糖で甘味づけされるプリンですが、みりんに置き換えるとどうなるのか?みなさんに味わっていただきたいと思いました。
みりんプリンを作るために、何度もみりんの量や味の種類を変えて試作しました。(下記のプリンは試作中のもの)
繰り返し作っていると「結局どれが正解なのか…」と迷いもありましたが、“みりんの意外性が伝わる商品であること”を考え、レシピを決定しました。
作ったみりんプリンは、プリン部分はあえて甘さ控えめ。その上にみりん餡(砂糖不使用、煮切りみりんで甘味づけした餡子)とみりん蜜(煮切りみりん)を上掛けしました。
最初からプリン部分を甘くしておくことも考えましたが、あえて上掛けするスタイルにしたことで「煮切りみりん」に興味を持っていただくことができました。
参加してみてどうだった?
購入していただいたプリンを渡してやりとりが終了するだけではなく、食べる前の説明や食べた後の感想を聞くというコミュニケーションがとれたことが、イートインでお客様に商品を販売することの価値だと感じました。
お客様には、「家でもみりんスイーツを作ってみよう」や「餡子もみりんで甘味づけできるのね!レシピ教えて!」というお言葉をいただき、楽しんで味わっていただけたことがとても嬉しかったです。
当たり前ですが、プライベートで作るスイーツとは違って、お金を払って購入してもらうためには、たくさんの準備が必要であり、その結果、どれだけの付加価値を提供できるかがお客様の満足度につながることを実感しました。
日本発酵文化協会認定 発酵マイスター。白みりん発祥の地・流山のmachiminと出会い、もっとたくさんの人に発酵食品であるみりんの魅力を広めていきたい!と「本みりん研究所」を立ち上げる。現在育休中の一児の母。